現場の法医学と日本人とマスク
2009/05/30 01:28:04

『死人に口あり―現場の法医学・法医解剖室より』読了。
著者の講義を聴いている知り合いに貸してもらった本だったので著者が少し身近に感じられた。
知り合いからはグロい内容も多いと聞いていたがそれほどグロい内容は書かれていなかったように思える。
一般人用に書かれた本だと思われるので逸れも納得。
前半、中盤は法医学的な内容。どういったことから死因を解明するとか、法廷における法医学の役割的な文、過去にあった事件の真相に至る為の法医学的な解析が中心。
後半は医学と法の倫理的な問題等や著者の若かりし頃の話が少々。
一番印象に残った話は「今年は豊作ですね」事件というもの。
簡単に内容を説明すると著者が助手時代に出張時秋の一面黄金色の田んぼを見て「今年は豊作ですね。」と言ったところ教授に「君のような人は法医学に向いていないから、直ちに辞めなさい。」と怒られたという話。
どういうことかというと法医学者たるもの自分の手に稲穂を実際とってみてしっかりと調査してみてから結論付けないといけないということらしい。ここのチャプターは「なるほどな。」と納得させられる内容だった。
著者の恩師である赤石英氏の著作である法医学は考える―事件の真相を求めて (講談社現代新書 129) も是非読んでみたい。もっとも絶版であるようだが・・・。
近々読んでみたいと思う本
・論理哲学論考 (岩波文庫) ウィトゲンシュタイン著
・今だから話そう―法医学秘話 (1959年) 古畑種基著(絶版)
哲学書は途中で挫折する可能性が高いので少し不安・・・orz
マスクをする人が最近減ってきたが結局日本人の危機感なんてそんなもんなのだと思う。
つまりはメディアに踊らされ、皆がしているからとりあえずマスクをしようという程度。実際はウイルスの全長はマスクの肌理よりもずっと小さく本当に予防しようというならばふつうの一枚数十円程度のマスクでは気休め程度しか意味を成さない。しかしマスクを求める人の大半は質よりも価格だ。彼らには行動の整合性がちっとも感じられない。
メディアは重要ではあるが本当に大切な判断は自分自身によってなされなければならず他人本位で生きる日本人の現状に疑問を感じる。
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